インプラントとは

インプラント治療は、歯を失ってしまった場合にフィクスチャーと呼ばれる人工歯根を埋入し、その上に上部構造と呼ばれる人口の歯を繋げる治療法です。主に、以下の3つのパーツで構成されます。

  • 顎骨に埋め込む「インプラント体」(人工歯根)
  • インプラント体の上に取り付ける「アバットメント」(支台部)
  • 見た目の歯となる「上部構造」(人工歯)

体になじみやすい生体材料(主にチタンやチタン合金)で作られており、骨と結合する特性を持ちます。この骨との結合は「オッセオインテグレーション」と呼ばれる現象です。

天然歯に近い機能や審美性を回復できるため、従来のブリッジや入れ歯に次ぐ「第3の治療法」として選択できます。日本でのインプラント治療は1983年からはじまり、約40年の歴史があり、今では標準的な治療オプションになりました。

インプラント治療のメリット

インプラントは失った歯の機能と見た目を自然に回復する治療法です。顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着することで、さまざまなメリットが得られます。従来の入れ歯やブリッジと比較して、より自然で快適な歯の機能回復が期待できるインプラント治療の主なメリットを見ていきましょう。

咀嚼力アップ

インプラントは顎の骨にしっかり固定できるため、天然歯に近い咀嚼力を実現します(入れ歯は自然歯の約5%、インプラントは約80%)。患者様は入れ歯やブリッジでは難しかった硬い食べ物も、問題なく噛めます。りんごやとうもろこしなども躊躇なく食べられるようになることで、食事の際に不安を抱えたり、制限を受けたりしません。

この咀嚼力の回復は単に食べる喜びを取り戻すだけでなく、消化の改善にもつながり、全身の健康にも良い影響を与えるのです。インプラントによって得られる自然な噛み心地は、食事を楽しむという日常の喜びを取り戻し、生活の質を向上させる効果があります。

天然歯と同じぐらいの審美性

インプラントは天然歯とほぼ変わらず、優れた審美性を実現します。前歯のインプラントは色調や形態を周囲の歯に合わせて製作でき、審美性に優れているためです。

入れ歯のようなバネや金具が見えないため、患者様は笑顔に自信を取り戻せます。セラミックやジルコニアなどの素材を使用できれば、変色しにくく長期間美しさを保つことも可能です。

歯肉(歯茎)との境目も自然に仕上げることができ、総合的な口元の美しさが向上します。インプラントは「人工物を入れている」と周囲に気づかれないほど自然な見た目を実現でき、自らの歯のように自信を持って笑えます。

天然歯の保全

インプラントをすることでご自身のきれいな歯を削る治療を回避することができます。対照的に、ブリッジは両隣の健康な歯を削って支えにします。そのため、入れ歯も金具(クラスプ)をかけると歯に負担をかけ、長期的に歯を傷める可能性があります。

健康な歯を削ることは、将来的な虫歯や神経の問題のリスクを高める要因です。インプラントは独立した歯として機能するため、他の歯への負担が少なく、長期的に見ると残存歯の寿命を延ばす効果も期待できます。

インプラントは「失った歯だけを治す」という点でもっとも歯に優しい治療法であり、将来的な歯のトラブルを減らす効果もあるのです。

顎の健康を維持できる

歯を失うと、その部分の顎の骨は刺激がなくなり徐々に痩せていきます。これを骨吸収と呼びます。たとえ入れ歯やブリッジであっても骨への刺激が少なく、骨吸収を防ぐ効果は限定的です。この骨吸収が進むと顔の形も変わり、老けた印象になりやすいです。

一方でインプラントは、人工歯根を骨に埋め込むため、咀嚼時の刺激が骨に伝わります。この刺激が骨の代謝を促進し、骨量の維持につながります。歯の機能を回復するだけでなく、顎の骨の健康を維持し、顔の形を保つ効果も期待できるのです。

長期間使用できる

インプラントは適切なケアを行えば10年以上、場合によっては一生使える可能性があります。チタンやチタン合金は強度が高く、通常の咀嚼力に十分耐えられます。

入れ歯の平均寿命が4〜5年、ブリッジが7〜8年程度なのに対し、インプラントは10〜15年以上が一般的です。20年以上前に埋入したインプラントが今も機能し続けている症例も少なくありません。初期費用は高いものの、長期的に見れば何度も作り直す必要がなく、コストパフォーマンスの高い治療法ともなります。

当院のインプラント治療について

当院のインプラント治療では、治療前に詳細なカウンセリングを行い、患者様の状態やご希望に合わせた最適な治療計画をご提案いたします。歯科用CTを用いた精密な検査により、神経や血管の位置を正確に把握し、安全性の高い手術を実現しています。

骨の量が不足している場合でも、GBR法(骨誘導再生法)などの骨造成術を併用することで、インプラント治療が可能です。患者様の口腔内状態に合わせた最適な治療をご提案いたしますので、インプラントをご検討の方はぜひ一度ご相談ください。

当院で受けられる治療内容

当院では、患者様1人ひとりの口腔内状態やご要望に合わせた最適なインプラント治療をご提供しています。従来の方法から最新の技術まで、さまざまな治療法をご用意しております。

インプラント(1回法・2回法)

インプラント治療は、歯を失った部位に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。当院では患者様の状態に合わせて、1回法と2回法の両方に対応しています。

1回法は、インプラント体を埋入する際に同時にアバットメント(支台部)を連結し、治癒期間後に人工歯を装着する方法です。手術回数が少なく済むメリットがあります。

2回法は、まずインプラント体を埋入して骨と結合するのを待ち、その後2回目の手術でアバットメントを連結する方法です。骨の状態が良くない場合や、より確実な骨結合を得たい場合に適しています。

当院では、術前のCT検査で骨の状態を詳細に把握し、患者様に最適な方法をご提案しています。安全性と確実性を重視した治療を心がけておりますので、歯の機能回復をお考えの方に向いています。

フラップレスインプラント

フラップレスとは「切開しない」という意味で、歯肉を大きく切開せずにインプラントを埋入する方法です。従来、歯肉を切開して骨を露出させてからインプラントを埋入するのが一般的でした。

一方、フラップレス法では歯肉パンチで小さな穴を開け、そこからインプラントを埋入します。手術時間が短く、術後の痛みや腫れが少ない特徴があります。

現代では、3D画像診断とコンピューターガイドシステムを併用することで精度が向上しました。すべての症例に適用できるものではありませんが、フラップレスインプラントは患者様の負担を減らす優れた方法です。

即時荷重・早期荷重

即時荷重は、インプラント埋入後すぐ(24時間以内)に仮歯や最終補綴物を装着する方法です。一方、早期荷重は通常の待機期間(3〜6か月)より早く(1〜2か月後)に補綴物を装着する方法となります。

従来のインプラント治療では、埋入後に骨との結合(オッセオインテグレーション)を待つため、3〜6か月の治癒期間が必要でした。しかし即時荷重・早期荷重では、この期間を短縮できるため、より早く噛む機能や見た目を回復できます。

当院では、インプラントの初期固定(埋入時の安定性)をISQ値(インプラント安定指数)で数値化し、患者様に適した方法を選択しています。骨の量が十分にあり、硬さも適切な場合に適用可能です。主に、前歯部など審美性が重要な部位や、早期の機能回復を希望される患者様に適しています。

抜歯即時埋入・抜歯早期埋入

抜歯即時埋入は、歯を抜いた直後の抜歯窩にインプラントを埋入する方法です。一方、抜歯早期埋入は、抜歯後4〜8週間程度待ってからインプラントを埋入する方法です。従来の方法では、抜歯後3〜6か月待ってから埋入するのが一般的でしたが、即時/早期埋入では抜歯と埋入の間隔を短縮できます。

主に、治療期間の短縮、手術回数の減少、骨や歯肉の退縮を最小限に抑えられること、審美性の維持が容易になることが特徴です。前歯部では審美性を維持するために有効な方法となります。当院では、術前の詳細な検査により、患者様の状態に適しているかを慎重に判断しています。

オールオン4

オールオン4とは、4本のインプラントで上下顎の総入れ歯を固定する治療法です。従来の方法では、総入れ歯を固定するには6〜8本のインプラントが必要でしたが、オールオン4では4本のインプラントで固定します(うち2本は傾斜させて埋入)。

この治療法の特徴は、インプラント本数の削減によるコスト削減、骨造成が必要なケースの減少、手術時間の短縮(約1時間程度)、即時荷重が可能(手術当日に仮歯装着)などが挙げられます。当院では、CTデータをもとに最適なインプラントの位置や角度を計画しており、主に、総入れ歯で悩んでいる方や、多数歯欠損の方に適した治療法です。

GBR(骨誘導再生法)

GBRとは、骨誘導再生法とも呼ばれる骨の再生治療法です。具体的には、骨の吸収が進んで厚みや幅が不足している箇所に、骨補填剤や細かく粉砕した自家骨を入れ、メンブレンという人工の膜で覆います。メンブレンは歯肉などの線維性の組織細胞の混入を防ぐ遮断膜としての役割を担っており、内部では骨芽細胞が増殖し、新たな骨を造成します。

重度の歯周病や長期にわたり歯が抜けたまま放置していると、歯槽骨や顎の骨が痩せてしまい、インプラントを埋入するだけの骨量がなくなってしまうことも少なくありません。そういった、インプラントを埋入するのに十分な骨の厚みや幅がない場合に行います。

メンテナンス

当院では、インプラント治療後の適切なケアとフォローアップを重視しています。インプラントには、インプラント周囲炎(インプラント版の歯周病)のリスクがあり、放置すると脱落の原因になります。天然歯と違い、インプラントには歯根膜がないため、問題の早期発見が難しく、定期的なチェックが重要です。

メンテナンス頻度は、装着後1年以内は1か月、3か月、6か月、1年と段階的に、そして1年以降は3〜6か月に1回のケアをおすすめします。自宅でのケアも重要で、専用の歯ブラシやフロスを使った丁寧な清掃が必要です。当院では、患者様1人ひとりに合った清掃方法をご指導します。

当院では安心して治療を受けていただくために、3年以内のトラブルを無料でサポートする制度を設けています。

治療期間の目安

インプラント治療は、埋入から最終的な歯の装着まで数か月かかるのが一般的です。標準的な治療期間の目安は、以下のとおりです。

  • 検査・診断・治療計画:1~2週間
  • インプラント埋入手術:1日
  • 骨結合の待機期間:上顎で5~6か月、下顎で3~4か月
  • 上部構造(人工歯)の製作・装着:2~4週間

骨の量が少なく骨造成が必要な場合は、さらに3〜6か月追加します。治療中は仮歯を入れることもできますが、見た目や機能は限定的です。インプラント治療は即効性はありませんが、骨としっかり結合させて長期的な成功を目指すためにも十分な期間を設けることが大切です。

費用の目安

インプラント治療の一般的な費用の目安を紹介します。インプラント治療は基本的に健康保険が適用されず、全額自己負担となります。

なお、治療費用は使用するインプラント材料や治療の複雑さ、治療範囲などによって異なります。

項目費用
インプラント1本の基本費用30~60万円
CT検査1~2万円
骨造成(GBR法)10~20万円
サイナスリフト20~40万円
静脈内鎮静法(セデーション)2~5万円
抜歯1~3万円/本
歯周病治療5~10万円
全顎的な治療(オールオン4など)100万円以上

費用面でのご負担を軽減するために、各種クレジットカードやデンタルローンもご利用いただけます。患者様が納得したうえで治療を進めることを大切にしていますので、費用面でのご不安やご質問がありましたら、遠慮なくご相談ください。

治療の流れ

インプラント治療は一度で完了するものではなく、複数のステップに分かれており、全体で数か月かかるのが一般的です。流れを理解しておくことで、安心して治療に臨むことができます。

  1. カウンセリング
  2. 口腔内の精密検査・治療計画
  3. 術前処置(むし歯や歯周病の治療)
  4. ガイド作成
  5. 歯科用インプラントの埋入手術
  6. 歯の土台(アバットメント)の取り付け
  7. 上部構造(人工歯)の作製
  8. メンテナンス

患者様の口腔内状態や骨の状況によって治療内容や期間は変動します。例えば、骨量が不足している場合は、GBR法などの骨造成が必要になることもあり、その場合は治療期間が延長します。治療の各段階で、適切な回復期間を設けることが大切です。

よくある質問(FAQ)

ワンピースタイプとツーピースタイプの違いは?

インプラントには、主にワンピースタイプとツーピースタイプの2種類があります

ワンピースタイプはインプラント体とアバットメント(支台部)が一体化しており、手術回数が少なく治療期間も短いという利点があります。ただし、埋入後に一部が口腔内に露出するため細菌感染のリスクがあり、角度調整も難しいという特徴があります。

一方、ツーピースタイプはインプラント体とアバットメントが分かれたタイプです。2回の手術が必要で治療期間は長くなりますが、埋入後に歯肉で覆われるため感染リスクが低く、後からアバットメントの角度調整が可能です。

インプラントと入れ歯の違いは?

インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む方法で、咀嚼力が天然歯の80〜90%と高く、異物感がほとんどありません。寿命は10〜15年と長く、適切なケアで20年以上も使用可能ですが、外科手術が必要です。

一方、入れ歯は取り外し可能な装置で、外科手術は不要ですが、咀嚼力は天然歯の30〜50%程度と低く、異物感があります。また発音に影響を与えることがあり、顎の骨の変化に伴い徐々に適合が悪くなるため、定期的な調整が必要になります。

インプラントとブリッジの違いは?

インプラントは独立した人工歯根を顎の骨に埋め込む方法で、周囲の健康な歯に負担をかけません。咀嚼力が高く、寿命も10〜15年と長いですが、外科手術が必要です。

ブリッジは両隣の健康な歯を削って支台とし、その間に人工歯を架ける方法です。外科手術は不要ですが、健康な歯を削る必要があり、咀嚼力はインプラントより低く、支台歯の状態に大きく依存します。支台歯にトラブルが生じると、ブリッジ全体の交換が必要になる場合があります。

何歳から何歳まで受けられますか?

一般的に骨の成長が止まる年齢である18〜20歳ごろから受けられ、上限はありません

成長期にインプラントを埋入すると、周囲の骨が成長して埋没してしまう可能性があります。一方、高齢者の場合は年齢そのものよりも全身の状態が重要です。手術に耐えられる健康状態であれば年齢上限はなく、80代、90代でも可能です。

外科手術は必要ですか?

インプラント治療は顎の骨に穴を開け、人工歯根を埋め込む外科手術が必要です。手術には、主に出血や腫れ、感染症、神経損傷による痺れ、上顎洞(サイナス)の穿孔などのリスクが伴います。

全身疾患(糖尿病、心疾患など)がある場合、リスクが高まる可能性もあります。しかし、インプラント治療は外科手術を伴うものの、経験豊富な医師と適切な設備があれば、安全に受けられる治療です。

歯槽膿漏(歯周病)でも受けられますか?

歯槽膿漏(歯周病)がある場合でもインプラント治療は可能ですが、まずは歯周病の治療を行います。歯周病菌はインプラント周囲炎の原因となるため、インプラント埋入前に歯周病をコントロールすることが重要です。

歯周病によって骨が失われている場合は、骨造成(GBR法)などの追加処置が必要になります。歯周病の治療が完了し、口腔内環境が改善された後にインプラント治療を開始することで、長期的な成功率を高めることができます。

ただし、歯周病により骨が失われている場合は、骨造成などの追加処置が必要になります。

妊娠中でも受けられますか?

妊娠中のインプラント治療は推奨されていません。手術時のストレスや不安が胎児に影響を与える可能性があるほか、レントゲンやCT撮影による放射線被ばくのリスクも考えなければなりません。

さらに、手術後の痛み止めや抗生物質の使用が胎児に影響を与える可能性もあります。緊急性のない治療は出産後まで延期することが望ましいでしょう。

歯がない状況から受けられますか?

長期間歯がない状態でもインプラント治療は可能です。ただし、歯を失ってから時間が経過すると、その部分の顎の骨が徐々に痩せていきます。骨量が不足している場合は、骨造成(GBR法)やサイナスリフト(上顎洞底挙上術)などの追加処置が必要になります。

全身疾患による制限はありますか?

一部の全身疾患はインプラント治療のリスクを高める可能性があります。重度の糖尿病(血糖値が不安定)、重度の心疾患(心筋梗塞の既往など)、血液疾患(出血傾向がある場合)、骨粗しょう症(ビスホスフォネート製剤服用中)、免疫不全(HIV感染症など)、精神疾患(治療に協力できない場合)などが該当します。

糖尿病の場合、HbA1c値が6.5%以下にコントロールされていれば治療可能なケースもあります。ビスホスフォネート製剤を服用している場合は、顎骨壊死のリスクがあり注意が必要です。疾患のコントロール状態や主治医との連携次第で安全に治療できるケースもあるため、ご相談ください。

顎の骨の状態による制限はありますか?

インプラント治療には十分な量と質の顎骨が必要です

  • 骨の量(高さ・幅・厚み)が不足している場合
  • 骨の質が軟らかすぎる場合
  • 神経や血管との位置関係が近すぎる場合
  • 上顎洞(サイナス)が大きく下がっている場合

上記のままではインプラント埋入が難しくなります。顎の骨が少なくてもすぐに諦める必要はなく、骨を増やす治療を併用できればインプラント治療が可能です。

喫煙者でも受けられますか?

喫煙者でもインプラント治療は受けられます。ただし、喫煙はインプラント治療の成功率を下げる重要なリスク因子となります。

喫煙により血流が悪くなり傷の治りが遅れる、骨を作る細胞の働きが低下する、免疫機能が低下して感染リスクが高まる、インプラント周囲炎のリスクが増加するなどの問題があります。理想的には治療の2週間前から禁煙し、治療後も継続することをおすすめします。

インプラントの寿命はどれくらい?

患者様の衛生管理に大きく関係してきますので、お口の衛生状態が悪いと長持ちしません。常に衛生状態を良好に保ち、担当医や歯科衛生士の指導に従っていただくことが大切です。それにより、インプラントの平均的な寿命は研究では10年生存率が約90%といわれています。適切なケアと定期的なメンテナンスを行えば、20年以上、場合によっては一生使えることもあります。

インプラントの寿命は上部構造(人工歯)の寿命と区別し、上部構造は一般的に5〜10年程度で交換が必要です。適切なケアを続ければ長期間使用できる治療法ですが、「メンテナンスフリー」ではなく、継続的なケアが寿命を左右する重要な要素となります。

インプラントは金属アレルギーでもできますか?

はい、インプラントは主にチタンやチタン合金で作られており、金属アレルギーを起こしにくい素材です。チタンは生体親和性が高く、アレルギー反応を起こす確率は低いとされています。

ただし、まれにチタンアレルギーを持つ方もいます。他の金属に対してアレルギーのある方は、チタンに対してもアレルギー反応を起こす可能性が高くなります。心配な場合は、事前にパッチテストや血液検査でアレルギーの有無を確認することをおすすめします

インプラント治療後にMRI検査は受けられますか?

はい、インプラント治療後でもMRI検査は基本的に受けられます。インプラントに使用されるチタンは非磁性体(磁石に引き寄せられない)であるため、MRIの強い磁場の中でも動いたり発熱したりしません。

ただし、MRI撮影時に画像の乱れ(アーチファクト)が生じることがあります。撮影部位が顔面や頭部の場合、診断精度に影響する可能性があります。まれに上部構造に磁性を持つ金属が使われている場合もあります。

MRI検査を受ける際は、事前に担当医師にインプラント治療を受けていることを伝えてください。検査前に歯科医師から材質証明書を発行してもらうと安心です。

インプラントは虫歯になりますか?

いいえ、インプラントそのものは人工物であるため、虫歯にはなりません。インプラントの上部構造(人工歯)も、虫歯菌による酸で溶けません。ただし、虫歯にはならなくても、それに代わるインプラント周囲炎というトラブルがあるため、日常のケアは怠らないことが大切です。

インプラント治療は痛いですか?

いいえ、インプラント治療は局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんど感じません

痛みに不安がある場合は、静脈内鎮静法(セデーション)でうとうとした状態で手術を受けられる方法や、笑気ガスでリラックス効果を得る方法、注射前の粘膜の痛みを軽減する表面麻酔なども選択できます。なお、麻酔が切れてから2〜3日間は軽度から中程度の痛みを感じることがありますが、一般的には1週間程度で痛みは徐々に軽減します。